FFT_SSの日記

インターネッツにあるFFTのSSや小説を自分用にまとめてます。

【FFT SS】アルマ「兄さんと私って夫婦だって思われてるみたいよ」

 

ラムザ「ここじゃ身分を隠して暮らしてるからね」

 

アルマ「兄さん、嫌じゃないの?」

 

ラムザ「協会は異端者の兄妹を探してるだろうから、かえって都合がいいよ」

 

アルマ「そうじゃなくて、兄さんは私と夫婦と思われていてもいいの?」

 

ラムザ「え?構わないよ」

 

 

アルマ「そうなんだ・・・ふぅん」

 

ラムザ「なんだいニヤニヤして、僕と夫婦になれたのが嬉しいの?アルマは甘えん坊さんだね」

 

アルマ「ふふ、そうね、兄さん」

 

 

 

 

そのころ雷神&女騎士s

 

アグ「し、師匠!どうぞこの私に全剣技の極意を!」

 

メリ「いいえ、どうかこのメリアドールめにお授けください!」

 

シド「…」ボソボソ

 

アグ「!?」

 

メリ「な、何とおっしゃいましたか?」

 

シド「…壁を背にして、後ろから殴れ…」

 

 

アグ「…わかる?」

 

メリ「いいえ…でも、ちょっとやってみましょうか」

 

 

 

 

メリ「じゃあ、私はこの壁に背中をつけて待ってるから、あなたは後ろ向きに歩いて来てみて」

 

アグ「よし…ってバカー!そんな状況実戦で有り得るかー!そして私を殺す気かー!」

 

メリ「」チッ

 

アグ「こうしよう。壁を挟んで、二人で背中合わせに立つんだ」

 

メリ「条件は同じというわけね。じゃあ次にお師匠様がクシャミをした時を合図に…」

 

シド「ぶえっくしょい!」チクショー

 

メリ「強甲破点突きぃぃぃ!!」

 

アグ「不動無明けぇぇぇん!!」

 

ガシャァァン! ドゴォォン!

 

 

キャアアアア×2

 

 

 

 

アグ(介護と修行の生活に疲れた。ラムザに会いたい。会ってはげましてもらいたい)ゴソゴソ

 

メリ「あら、お出かけ?」

 

アグ「あ、ああ…ちょっと街まで、新しい鎧を買いに…な」

 

メリ「なら私も一緒に行くわ。ちょうどヒスイの腕輪が欲しかったところなの」

 

アグ(あっわたし対策されてる)

 

 

 

 

アルマ「あーなーた?うふふ…」ガシ-

 

ラムザ「な、何言って、やめろよアルマ」

 

店主「おっ、今日も二人は仲がいいねぇ~」

 

女店員「アルマちゃんいいなぁ、優しそうな旦那さんで~」

 

ラムザ「えっ、あの、僕らそんなんじゃ」

 

アルマ「でもこの人ったら~お酒飲めなくって酒場でもミルク頼んじゃう人なんですよぉ?」

 

女店員「きゃー、かっわいー!」

 

ラムザ「」

 

アルマ「でも私が危ない時にはちゃんと駆け付けて来てくれて~

     そういう時の一生懸命な顔はほんと格好良いの!もう大好きー」ギュゥゥゥ

 

ラムザ「ば、ばかやめろこんなとこで」

 

店主「はっはっは、こりゃ二人の赤ん坊が見れる日も遠くないな!」

 

ガッシャァァァン!…ガランゴロンガラン…

 

ラムザ「えっ」

 

アグ「…」

 

メリ「あー…」

 

 

 

 

ラムザ「アグリアスさんあのこれは」

 

アグ「…別に、私は、何とも思っていないが?」ツカツカツカ

 

ラムザ「待って下さいアグリアスさん、少し落ち着いて、その、歩くの速すぎませんか」

 

アグ「ただのオートヘイストだ。何も動揺などしていない、一切」ツカツカツカツカ

 

アルマ「あなたー、まってー」

 

メリ「アルマちゃんちょっとこっち来なさい」

 

アグ「細君が呼んでいるぞ、行ってやったらどうだ」ツカツカツカツカ

 

カエル「おっ、ラムザにアグリアスか、久しぶりだな」

 

ラムザ「待ってくださいよアグリアスさん!」タタタタ…プチッ…タタタタ…

 

カエル「グェッ」ドカーン

 

 

 

 

ムスタ「姐さんに、一体何を贈れば、喜んでもらえるのだろうか…」

 

ラファ「相手にもされてないんでしょ、もう諦めたら?」

 

ムスタ「うるせーな、お前に言われたくないよ」

 

ラファ「どーいう意味よ」

 

ラムザ「アグリアスさん、僕の話を」タタタタ

 

アグ「じ、実の兄妹でなんて…ふ、不潔だ。すごく退廃的だ」ツカツカツカツカ

 

ムスタ「ね、姐さん!?どうしよう心の準備が」スーハースーハー

 

ラファ「ラ、ラムザさん!?そ、その、ムスタディオとはたまたま会っただけで、

     別に私達付き合ってるとかじゃそのあの」

 

ラムザ「だから誤解ですってば!」タタタタ

 

アグ「わ、私に近寄るな、汚らわしいっ!」ダッ

 

ラムザ「アグリアスさん!」ダッ

 

 

ムスタ「スーハースーハー」

 

ラファ「…」

 

 

 

 

ラムザ「はぁ、はぁ、見失ってしまった、なんてスピードなんだ…

     でも、このまま誤解されたままで終わるわけには…。…よし」

 

すうぅぅぅぅ…(Brave+10 speed+1 物理・魔法+1)

 

 

アグ「はぁ、はぁ、少しの間、ここに隠れて…ふぅっ…」

 

   (剣の道を極めながらも、理解し支えてくれる男が待っていてくれればというのが、

     そもそも甘かったのだ。ふふ、人の夢と書いて儚いか、哀しいな…)ポロポロ

 

 

「 ア グ リ ア ス さあああああああああーーーーん ! ! ! 」

 

アグ「!?」

 

 

 

 

ラムザ「アァ!グゥ!リィ!アァ!スゥ!さあああああーん!!」

 

ザワザワ…

 

アグ「な、何て声で叫んでるんだ、やめろ!」

 

ラムザ「あ、アグリアスさん、よかった…」

 

町人「あれ、あの男の方どっかで見たような…」ザワザワ

 

アグ「こ、こっちへ来いっ!」

 

 

アグ「はぁ、はぁ、じ、自分が異端者として手配されているという自覚があるのか!?

    し、しかも人の名前を、あんな大声で…!!」

 

ラムザ「すみません…。でも、どうしてもアグリアスさんと話がしたかったから…」

 

アグ「え…」

 

 

 

 

ラムザ「アルマとは仲も良いし、大切に思っているけど、

     それはあくまで妹としてであって、その…特別な感情とは違うというか」

 

アグ「…」ジーッ

 

ラムザ「アグリアスさんには誤解されたくなくて、何ていうか、その」

 

アグ「もういい、わかった」

 

ラムザ「夫婦のように周りに思われてるなら、

     あえて否定しないほうが町に溶け込みやすいんじゃないかって、本当にそれだけで」

 

アグ「…わかったと言っているだろう?」ギュッ

 

ラムザ「あ…」

 

アグ「みんなの所に帰ろう、…でも、もう少しだけこのまま…」

 

 

 

 

メリ「あっ、二人とも戻ってきたわよ」

 

アルマ「あなた!どこに行ってたの?心配したんだからー」

 

アグ「…」

 

ラムザ「演技ですから」

 

アルマ「アグリアスさん、その節は主人共々お世話になりましてー」ペコリ

 

アグ「…ああ、“兄妹”二人とも元気そうで何よりだ」

 

アルマ「あら、あなたったら、こんなに汗かいてどうなさったのー」

 

ラムザ「いや、走ったり叫んだりちょっとね」

 

アルマ「帰ったらすぐお風呂にしましょうね」

 

ラムザ「えっ」

 

アグ「」

 

 

 

 

アルマ「“いつものように”、お背中流してさしあげますわー。妻の務めですもの」

 

アグ「…」

 

ラムザ「いやあのこれは」

 

アグ「…天の願いを胸に刻んで、心頭滅却…」コォォォォ

 

ラムザ「あわわ」

 

メリ「くわばらくわばら…」

 

ムスタ「あっいた。おーーい、ラムザーー、アグ姐さーん」

 

アグ「聖光爆裂破ぁぁぁぁぁっ!!」

 

ドギャアァァァァン

 

「ウワァァ-」×2

 

 

 

シド「飯はまだかのう」

 

~fin~

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