【FFT SS】A flower of mine
ある昼下がりの午後、ラムザたちは街の近くで野営をしていた。
北天騎士団の支配地域にはいり、めだつ多人数で行動する事を避け小人数に別れて物資の調達をする事になったのだ。朝から少しずつ街に向かい、今残っているのは居留守役とモンスター。そしてラムザとアグリアスだけだった。
続きを読む【FFT SS】ルザリアの部屋
王都ルザリアは王家から大貴族、取るに足らない貧乏貴族…そして多くの庶民達が混在して住んでいる。
そういう混沌の中ではひと一人がどう動こうとも周りの人間は全く気づかないこともある。
そんな中にその古びた集合住宅はあった。
続きを読む【FFT SS】TANABATA MOON
木が風にゆっくりと騒ぐ。
草の匂いが夜の闇に溶け込む。
雨に濡れたざわめきの音。
青い空に負けじと白さを増す雲。
そして、闇に銀河がくっきりと浮かぶようになったなら。
それは、またひとつ年が巡った小さなあかし。
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